紙漉き工房 (土佐和紙工芸村) 1 2 3
同じ工程を丸一日かけて行う事も少なくない為、高い集中力はもちろん、なにより根気が必要な和紙職人の世界。
元の原料のわずか4%の量しか完成した「和紙」とならない為、各工程で膨大な量の作業が待っています。
原料の付着物や堅い部分を取り除く「塵取り」は、地味ですが非常に重要な工程です。大きなバケツに入った煮終わった楮(こうぞ)を、水の中で選り分けながら点のようなゴミを取っていきます。長い時で3〜4日塵取りにかかりきりのこともあるそうですが、私は1時間させてもらっただけで肩・腰がパンパンになりました。でも、和紙作りに参加できてすごく楽しい時間でした・・・。
紙漉きの工程では、漉き槽の中で原料の繊維を均一にしながら一枚一枚漉いて行きます。簾桁(すけた)の上で水が踊り、その音がとても心地よいのですが、紙の薄さによってまったく違う音とリズムになるそうです。無駄のない職人さんの動きそのものが美しく、薄い紙が次々と漉きあがっていきました。
私は今回特別にプロの道具(作る職人さんが少ない為非常に貴重)を使わせていただいて紙漉きに挑戦させてもらいました。簾桁は天井から吊ってあるんですが重さがあり、中々思うように動かせません。アドバイスをいただきながら3回目に、ようやく紙らしいものが漉けました。嬉しかった・・・>>
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