エコアス馬路村のご紹介
自然のめぐみを 馬路村の森からお届けします。
「高知県馬路村は、人口約1,200人の山村です。村には信号もコンビニも学習塾もありません。でも、豊かな自然と元気な笑顔があります。森も木も柚子も鮎も川遊びも、全部、村の宝です。」
『馬路村産業のあゆみ』より
柚子の村として全国的に有名な高知県 馬路村。
高知市街から車で約2時間30分、ほそく曲がりくねった道を進んだ先の、小さな村です。
馬路村は村の面積の96%が森林です。豊富な雨と温暖な気候が馬路村の元気な森を育み、鳥やカモシカが暮らしています。その森が潤す清流安田川の澄んだ水には鮎がはね、夏は子供たちの遊び場となっています。
人口1200人あまりの小さなこの村で、自分達を育んでくれた森・自然を守り育てるプロジェクト「森のまるごと循環術」の取り組みが始まっています。 「人と自然の共生」をテーマに、森が本来持っている自然のエネルギーを再生させること・・・実はとても難しい取り組みなのです。
森を育てる為に、森の木を集め、少しでも無駄がないように加工し、付加価値をつけて販売します。そこで得たお金で、また元気な森を育てていくのです。
その営みが60年の森を育て、やがては80年、100年へとつなげる「永遠の森づくり」となっていきます。
時間も手間も惜しみなくかける森への愛情こそが、馬路村の原動力です。
森を育てる
馬路村の林業は森を育てる仕事です。特に人によって植林された森は、除伐、下刈り、枝打ち、間伐と長い歳月にわたる人の手入れが必要です。また、地球環境に対する森林の役割を考えると、持続可能な森林に育てなければなりません。
だから、伐った分だけ必ず植える。それが馬路村の永遠の森づくりの基本的な姿勢です。
森を集める
森の仕事人の熟練した技によって商品となる木は、1本1本たいせつに伐採されています。これらの木はこれまで下流にある別のまちへ運搬され蓄積されていましたが、馬路村では平成12年度に村営の貯木場を設置しました。村の管理のもと丸太材の選別や保管を行うことで、木材ストックの充実や木材製品のコスト削減などの効果をもたらしています。
森を加工する
村には、製材、丸棒、木工芸品などの加工場があります。製材加工では、人工乾燥機や強度計算機を導入し、含水率や強度を明記した製材品を出荷しています。平成13年には、木製トレー工場も整備。村全体で間伐材の製品づくりに取り組んでいます。また、環境に配慮して、廃材などの木質バイオマス活用も進行中です。
森を販売する
森を元気にするために、森の産物の販売活動を積極的に行うチームを作りました。森からの情報を伝え、商品を届ける、その最前線で活躍します。
また、森のまるごと体験交流などを行い、馬路村の森のファンづくりを進めています。さらに、ここで得た収入を森に還元し、育林や間伐などの森の仕事の推進に役立てています。
|